エアロタイチ

それでは、甩手と今日行った型を、音楽に合わせながら楽しく繰り返し動いてみましょう。

通常のエアロビクス体操は、激しい運動になるので乳酸の血中濃度が高まり疲労物質がたまり、また、活性酸素が生まれますが、エアロタイチは脂肪の燃焼は乳酸の血中濃度が高まらない有酸素運動で行います。無酸素運動は筋肉の乳酸値を高めないインナーマッスルを中心にした運動で行います。★。~
それでは音楽に合わせて楽しくリズミカルに行います。この時は、細かいことは気にせずに、覚えたことを意識の片隅に置く程度にして、とりあえず楽しく動いてみましょう。終わった後で動きを振り返り、修正しながらまたゆっくりと動いてみてください。そのようなフィードバックの繰り返しにより、人間の一番気持ちの良い自然な動きを体に思い出させてしみこませて行きます。★カウントをとりながら次の型へ誘導していき、繰り返して行う。(7〜8分)。

単鞭

左手の練習

まず、基本の基本とも言える太極拳の型、単鞭をやってみます。こんな型です。(やってみる★)~
この左手を鞭のような動きにして、相手を攻撃します。発勁と言います。左手だけやってみましょう。足を肩幅に開いて胸前に合掌してください。左に体重を移動しながら、左へ掌を翻しながら、目で左を見てから、顔を左に向け、左掌を押し出してください。★~
***右手の練習
今度は右手をつけましょう。左手とは逆方向の後ろへ押し出します。★
単鞭という技は、この右手の勢いを作用として、その反動の反作用を利用して鋭い発勁を出す技です。両方同時にビンと広げるようにしてやってみましょう。ビンと広げると肘が伸び、その反動で最終的には肘が曲がった状態になります。★~
この部分が最後の動作です。
***転動の勢について
この単鞭は、最初に転動の勢という、相手を左右に揺り動かす動きがついています。その動きも合わせて単鞭の型となります。先ほどの甩手の動きとよく似ていますのでやってみましょう。まず肩幅に足を広げ、掌を下に向けて左へ重心を移しながら、左横への甩手をやってください。これがカウント1の動きです。★~
今度は、右横へ重心を移動する甩手ですが、その時同時に左足を右足に寄せてみてください。これがカウント2の動きです。1,2を何回かやってみましょう(1,2のカウントを入れて★)。~
ここまでが転動の勢です。これは相手の例えば突きなどを受け流す動きです。ちょっとやってみます。(差し込んで右上段で攻撃してもらい、それを受ける。)この動きが内面にあって動くことで、相手の攻撃をよけ流します。★~
***転動の勢と単鞭を続けて練習
今度は、転動の勢から単鞭の打つところをやります。1,2と動いたところからです。左足を左横へ出し、左手だけ翻しながら左へ送ると同時に、右手は右横で鈎手を作ります。これがカウント3の動きです。★~
まず鈎手だけ練習してみましょう。五指の指先を下に向け、少しおろします。そして、空気を五指の指先でつまみ上げるような感覚でくっつけながら少し上に上げます。その時、手首を中心にして下げて上げます。肩と肘の力を抜き、手首だけが糸でつられているような感じです。繰り返しやってみましょう。★~
それでは、123と続けてやってみましょう。★~
最後に、3から左へ体重を移動しながら、左手のひらを外側に翻しながら胸前を通って左方向へ先ほどの単鞭を打ちます。ビンと両手を広げる動きです。これがカウント4の動きです。★~
3,4の動きを続けてやってみましょう。★~
1,2,3,4とゆっくり続けて動いてみましょう。★~
この技の用法を、転動の勢から続けてやってみます。★(相手に差し込んで上段突きをしてもらう)鈎手で相手の手首をつかんで落とす勢いで、左手で相手のあごを打ちます。套路の単鞭ではゆっくり大きくやりますが、たくさん練習して体が覚えると、いざというときに自然とこの様な動きが出来るようになります。~
今度は、反対側の単鞭もやってみます。(ゆっくり右単鞭を何回かやる★)~
今度は、右単鞭と左単鞭を続けてやってみます。その時、4から1に移るときの足の踏み替えに注意しましょう。4で打った側の足に体重がかかっていますが、1で体重を戻すときにつま先を持ち上げてかかとで90度内側に回転させる動きが加わります。そうすることで、体が正面に戻ります。ゆっくり左右続けてやってみましょう。★~

終わりに

今回は、太極拳の基本姿勢立禅と、指運動、甩手といった基本的な動きと呼吸法をやりました。この動きは、すべての型の基本となっています。次回からは、型の動きを1つ1つやっていきますので、ぜひ家でも、この基本運動を気持ちよく練習してください。これで、終わります。

甩手を音楽に合わせてやってみましょう。

以上、運歩と上半身と手の動き、呼吸と、眼法を取り入れて、音楽に合わせて甩手をやってみましょう。~
出来ましたか、これが甩手という動きで、太極拳の全ての動きの中に流れる基本的な動きです。
終わるときはゆっくりと終わっていきます。体の中に今までの動きをしまい込むような感じです。★ちょっとやってみます。こんな感じで終わります。一度やってみましょう。~
最後に立禅の姿勢に戻りますが、おなかの中つまり丹田の中で、今までの動きが小さく8の字を書いているイメージを持ちます。危険に遭遇したとき、このイメージを丹田の中に持っていることで、いつでも、ここで練習した太極拳の動きが表面に出て身を守ってくれるようになります。~
それではもう一度、立禅からゆっくりと始めていき、甩手の始まりから走勁粘勁を組み合わせて、前後高低を揺らしながら行います。そして最後は今のような感じでゆっくりと気を落ち着けていき、立禅に戻ります。それでは音楽に合わせて5分くらい動いてみましょう。★

眼法(目から始まる動き)

次は動きの始まりについてですが、太極拳は眼法を主にしています。眼法とは目から始まる動きで、いつも、多方向を見ることの出来る目が円方目と言われる眼法です。後は甩手を打つときにまず目の方向を向けます。目の動きはとても大切です。目につられて動くことを太極拳では眼法といいます。眼法の基本は相手を想定して動くことです。ちょっとやってみましょう。相手の突きをよけるときに相手の突きを見ます。その突きをよける手を見ています。★左の上段付きを左によけ、次は右を見てから右を打ち上げる。横も後ろもやってみる。~
周辺視による眼法は脳内視力の訓練でもある。人間の視野は平常心ではとても広くその情報を全てとらえているが、一点だけを見ていると眼球視力だけに頼ってしまうから、その情報の動きをとらえる必要がある。その為ゆっくり動きながら、細かな情報をとらえる訓練をするのですが、おおらかに目を遠くを見るような感じで、視野を広める感覚を訓練します。視野は変わりませんが、脳内視力がはっきりするのです。平常心です。遠くを見る目ですね。後ろもイメージできるようになるのは、相手の動きの続きが情報として見えることになります。

甩手に呼吸法をつけてやります

先ほどの甩手でやってみますが、右手だけやってみましょう。右手が左から体の前に来たときまでが吸気、体の前から打ち上げるときが排気です。打ち上げたときが腰の位置と同じ、少し伸ばしたときが腰から下に落とした時、翻したときが吸気の始まりです。そして左手が体の前に来たときが排気の始まりです。呼吸を意識しないで、体を動かしながらその様な呼吸が同時に生まれている感覚を感じる程度にしてください。まず気持ちよく甩手をやりながら、呼吸を感じながら楽しく気持ちよく動いてみましょう。無理なく太極拳の動きで呼吸が動く感覚を身につけましょう。少し音楽に合わせてやってみます。★~

甩手の動きでやってみましょう

***はねあげ

さっきの甩手の部分の手を跳ね上げていくところ、ここは体を伸ばしていきエネルギーを高めていくので交感神経を高めますが、太極拳は、副交感神経をゆるめることで交感神経を高めます。リラックスしながら緊張に近づいていく感覚です。手が重くなってくるのと、気持ちのいいのが同じところで存在します。これが陽で実です。上昇する気です。興奮することなく交感神経を高めます。低血圧やアレルギー・冷え性などの病気の予防にもなります。ちょっとリラックスしながら手の重さを感じてみましょう。この感覚はリラックスしながら気を上昇させる練習です。★~
***ひきこみ [#r3ba1c11]
次に、今度は引き込む部分です。先ほどの甩手でやってみましょう。今度は重力で手が落ちてくるような感覚で手の重さに従っておりていきましょう。弛緩する感覚です。脱力していく感覚でこれで、副交感神経を興奮することなく自然に高めていきます。気を下降していく練習です。太極拳の練習は副交感神経を緩め、交感神経を明らかにし、逆に副交感神経を高め、交感神経を明らかにするという訓練です。★高血圧や心臓病などの予防にもなります。~
***無極
そして最も大切な状態、それが交感神経と副交感神経、虚と実、陰と陽が全くバランスの取れた状態、すなわち完全に打ち消し合って無になった状態。これが武道などに言われる無の境地、仏教などでは三昧(ざんまい)と言われる境地です。それを今手を上に上げて、引き込むその間に作ります。そこが、人間の体を健康に保つホメオスタシス、恒常性維持という最も大切な機能を調整するところです。★~
***無極の説明 [#ie586c46]
この無の部分を多く体験すればするほど、人間は健康になり、幸福感を増します。一番バランスが取れているからです。ちょっとやってみましょう。先ほどの甩手で手を最高に上に上げて少し伸ばすと言いましたが、伸ばしたときに、ロミオがジュリエットを思うような、女の人はジュリエットがロミオを思うような、気持ちを手の先に持って一番気持ちのいいところふわっとするところまで伸ばしてください。体や手を伸ばすと言うよりも、バレエダンスのようなふっと言う気持ちです。それから引き込みます。少しバランスが崩れそうになるところにホメオスタシスが生まれます。武術ではバランスを保とうという均衡反射による動きです。日本の真の剣術は全てこの動きが中心です。
***右手でやってみましょう。左手でやってみましょう。出来ましたか。
***この感覚を持って先ほどの甩手をやってみましょう。
無理せず気持ちよくやるのを忘れないでください。~
***説明
この甩手で交感神経と副交感神経が興奮することなく、リラックスした中ではっきり分かれ、バランスの取れた状態に戻る感覚を訓練します。緊張と無と緩和、この繰り返しは新陳代謝を高め、免疫力と、人間本来の健康を取り戻す秘訣です。自律神経のバランスが崩れると、様々な心身の問題が起こります。若いうちからしっかり自律神経を調整しておくことで、成人病や更年期障害などを予防し、生き生きといつまでも若々しく人生を過ごせます。また、この無極の状態の時は体のバランスはインナーマッスルを使用して調整されます。階段を上がるときと同じで無意識の時にバランスが取られています。インナーマッスルが鍛えられると、余分な今まで使っていた筋肉や、その筋肉の為のエネルギーを蓄積する脂肪が除去されシェイプアップにもなり、バランスが整い、姿勢が正しくなることで全体的なスタイルアップになります。~
円運動は三節論の動きで行います。まず小さな動きから、大きな動きへ。集中から拡散へ。末梢神経から脳内のイメージへです。

分虚実と無極の動きで、自律神経を徹底的に調整します。

だいたい動きが分かったと思いますので、太極拳に最も大切な分虚実をこの甩手の中で覚えましょう。だいたい太極拳と言われるのが、この分虚実、つまり陰陽理論、太極図((黒色は陰を表し右側で下降する気を意味し、白色は陽を表し左側で上昇する気を意味する。魚尾から魚頭に向かって領域が広がっていくのは、それぞれの気が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表し、やがて陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとする。陰が極まれば、陽に変じ、陽が極まれば陰に変ず。陰の中央にある魚眼のような白色の点は陰中の陽を示し、いくら陰が強くなっても陰の中に陽があり、後に陽に転じることを表す。陽の中央の点は同じように陽中の陰を示し、いくら陽が強くなっても陽の中に陰があり、後に陰に転じる。太極図は、これを永遠に繰り返すことを表している。))からも見て分かるとおり、白い部分が陽で実、黒の部分が陰で虚です。この動きを明確に意識して行います。まず体を伸ばしていくときが陽すなわち実です。

甩手

両手でリズミカルに八の字を描いてうごいてみましょう
それでは、今やったように肩を押されているイメージをしながら、ゆっくり左右繰り返して動いてみましょう。でんでん太鼓のような動きになります。★~
手の動きも足の動きも同じように八の字を描いているのがよく分かると思います。太極拳は単なる円ではなくこの八の字の円運動で動きます。そのイメージを持ち続けます。大きく、小さくしたりして、最も気持ちのいいところを探しながら行います。経絡がスムーズに弛緩していると、想念に気持ちがいいという感じが浮かんできます。それを追いかけながら、体を動かします。~
**両方を組み合わせてやってみましょう。
これが甩手です。仕事の合間に体をほぐす感じでやるのもいいですし、夜寝る少し前にこの甩手をやるとリラックスしてぐっすりと熟睡できます。

走勁の手と体の動き

今度は、甩手のもう一つの手と体の動き、走勁という動きをやります。先ほどの粘勁と同様に、太極拳の重要な技術のひとつです。まず、右の方に体重を移動しながら左回りに左手の甲を腰につけて巻き込んでいき、右手は胸前に掌を下に向けて巻き付けます。そうすると、左の肩が後ろに、右の肩が前に一直線になります。柔らかい方は行きすぎても結構です。やわらかくやってみてください。一度やってみましょう。★~

右もやってみましょう。★~
これを化勁と言います。相手の力を無力にしてしまうまたは反転させる勢です。実際、肩を押す攻撃を受けてみましょう(見本★)。体の中心を軸にして回転するような感じです。体の中心には前の部分に任脈、後ろ側には督脈という重要な経絡があり、正中線と言いますが、体の急所の重要な部分が集まっています。この化勁は、正中線をねじり弾力性を持たせる活力で行い、体を調整します。正中線を意識して行ってみてください。(二人一組で攻守練習。左右やる★)