甩手の動きでやってみましょう

***はねあげ

さっきの甩手の部分の手を跳ね上げていくところ、ここは体を伸ばしていきエネルギーを高めていくので交感神経を高めますが、太極拳は、副交感神経をゆるめることで交感神経を高めます。リラックスしながら緊張に近づいていく感覚です。手が重くなってくるのと、気持ちのいいのが同じところで存在します。これが陽で実です。上昇する気です。興奮することなく交感神経を高めます。低血圧やアレルギー・冷え性などの病気の予防にもなります。ちょっとリラックスしながら手の重さを感じてみましょう。この感覚はリラックスしながら気を上昇させる練習です。★~
***ひきこみ [#r3ba1c11]
次に、今度は引き込む部分です。先ほどの甩手でやってみましょう。今度は重力で手が落ちてくるような感覚で手の重さに従っておりていきましょう。弛緩する感覚です。脱力していく感覚でこれで、副交感神経を興奮することなく自然に高めていきます。気を下降していく練習です。太極拳の練習は副交感神経を緩め、交感神経を明らかにし、逆に副交感神経を高め、交感神経を明らかにするという訓練です。★高血圧や心臓病などの予防にもなります。~
***無極
そして最も大切な状態、それが交感神経と副交感神経、虚と実、陰と陽が全くバランスの取れた状態、すなわち完全に打ち消し合って無になった状態。これが武道などに言われる無の境地、仏教などでは三昧(ざんまい)と言われる境地です。それを今手を上に上げて、引き込むその間に作ります。そこが、人間の体を健康に保つホメオスタシス、恒常性維持という最も大切な機能を調整するところです。★~
***無極の説明 [#ie586c46]
この無の部分を多く体験すればするほど、人間は健康になり、幸福感を増します。一番バランスが取れているからです。ちょっとやってみましょう。先ほどの甩手で手を最高に上に上げて少し伸ばすと言いましたが、伸ばしたときに、ロミオがジュリエットを思うような、女の人はジュリエットがロミオを思うような、気持ちを手の先に持って一番気持ちのいいところふわっとするところまで伸ばしてください。体や手を伸ばすと言うよりも、バレエダンスのようなふっと言う気持ちです。それから引き込みます。少しバランスが崩れそうになるところにホメオスタシスが生まれます。武術ではバランスを保とうという均衡反射による動きです。日本の真の剣術は全てこの動きが中心です。
***右手でやってみましょう。左手でやってみましょう。出来ましたか。
***この感覚を持って先ほどの甩手をやってみましょう。
無理せず気持ちよくやるのを忘れないでください。~
***説明
この甩手で交感神経と副交感神経が興奮することなく、リラックスした中ではっきり分かれ、バランスの取れた状態に戻る感覚を訓練します。緊張と無と緩和、この繰り返しは新陳代謝を高め、免疫力と、人間本来の健康を取り戻す秘訣です。自律神経のバランスが崩れると、様々な心身の問題が起こります。若いうちからしっかり自律神経を調整しておくことで、成人病や更年期障害などを予防し、生き生きといつまでも若々しく人生を過ごせます。また、この無極の状態の時は体のバランスはインナーマッスルを使用して調整されます。階段を上がるときと同じで無意識の時にバランスが取られています。インナーマッスルが鍛えられると、余分な今まで使っていた筋肉や、その筋肉の為のエネルギーを蓄積する脂肪が除去されシェイプアップにもなり、バランスが整い、姿勢が正しくなることで全体的なスタイルアップになります。~
円運動は三節論の動きで行います。まず小さな動きから、大きな動きへ。集中から拡散へ。末梢神経から脳内のイメージへです。

指龍の練習風景

指に龍と書いて指龍と言う指の運動を行います。(行気導引法)
実は太極拳の練習は人間の経絡を意識して行います。武術では、その経絡に点在するつぼ、つまり急所を突いて相手を制します。経絡とは気の通り道で、気が電車とすれば、線路みたいなものです。気とはエネルギーの動きのことで、交通と考えればいいです。気が活発、つまり元気ということは、交通がスムーズで、体中の細胞の隅々までエネルギーを運べるということです。その経絡の途中にはつぼが点在しますが、緊張して詰まっていたりすると、エネルギーが細胞まで運ばれません。つまり駅で交通渋滞が起きている状態です。それにより、体中に病気が起こったり、脳の場合は精神や心の病となり、全体的に元気がなくなります。太極拳は、その経絡を纒糸勁や粘糸勁という勁を使って、伸ばしたり縮めたり緊張と緩和という陰陽の動きと、体の本来の動きである円運動でほぐしていく練習をします。これを「気を錬る」と言い、武術にもとっても大切な練習です。~
その経絡を通じて、「今から、全身に電車が走るから準備してください」と刺激を送る準備運動がこれからやる指運動です。~
**まず、そのまま膝を曲げリラックスした姿勢で両手を肩の高さに挙げて、両手の五本指を合わせてください。
肩の力も抜き、胸前に丸いボールを抱えているような感じですね、手の中にも小さなボールです。(★)~
**それでは、親指の運動からいきます。
親指だけを離して、回します。15回です。反対もやります。親指は、肺に通じる経絡の入口です。肺の調子が悪い人は、初めは指先からのメッセージが伝わらず、うまく回りませんが、15回くらい繰り返して刺激を送ることで、少しずつほぐれて受け入れ体制を作ることが出来ます。受け入れ体制がないと、どの様な運動もなかなか効果が上がりませんので、この運動をやります。イメージでも肺に刺激を送っているようなイメージをしてください。(★)~
**次は、人差し指です。
人差し指は大腸に通じる経路の入り口です。(★)~
**次は、中指です。
中指は心包経と言って、心臓の周辺に通じる経路です。大きな血管や神経などがあり、心臓の動きを守り、その動きを司る重要な場所です。また、心臓の周りには胸腺という重要なリンパ節もあり、免疫力などにも大いに関係します。(★)~
**次は薬指です。
薬指は、三焦経ですが、三焦という臓器はありません。この経絡は、人間が生まれついての「先天性の気」ではなく「後天性の気」を潤すもので、はっきりとした意識を生む経路です。全身の交感神経に刺激を送ると考えてください。この薬指の小指側だけ、交感神経を刺激します。副交感神経を優位に保つ中で交感神経を生かすのが、太極拳の綿の中に針を隠すと言われる、武術の神髄です。(★)~
**最後には小指です。
小指は心臓と小腸へ通じる経路です。(★)~
**経絡の説明 経路経穴に信号を送り、ほかの経絡も活性化する。
今、指で信号を送った経路に関連して、他の経絡も影響されて準備が整います。肝臓の肝経、腎臓の腎経、胆嚢の胆経、脾臓の脾経、膀胱の膀胱経、背中側にある督脈とおなか側にある任脈という体の中心線、この体中の経絡を、太極拳の動きを止めることのないやわらかな円運動を使って錬りまくります。錬ることにより、体の気の通り道である経絡とその通過点の経穴の緊張をやわらげます。気が通らないと武術になりませんから、この気を錬る動きはとても重要です。緊張は全ての病気の元凶です。太極拳の動きを使って経絡の緊張を緩和しましょう。できましたか。日頃体にきしみや違和感が出てきたとき少しやってみてください。体を動かしたくなってくるはずです。その時は次に紹介する甩手をやってみてください。

予備式の練習風景

立禅の姿勢の説明
みなさんこんにちは。
はじめに、太極拳の姿勢をやってみましょう。これだけで武術の型にもなります。
まず、①両足を肩幅に開いて、足先は前に向けます。~
②手はだらんとして掌は後ろに向けます。(★)~
③膝の後ろを少し力を抜きます。(★)~
④肩の力を抜いて、すこしおなかを後ろにやるような感じで背骨をまっすぐにします。(★)~
⑤後頭部からまっすぐ上に糸を張られてそこだけでつられているような感じです。(★)~
そのままの姿勢でちょっと飛び上がって、もとの姿勢で立ってみましょう。(★)~
完全に全身の力が抜けるまで飛び上がってください。(★数回やる)~
これが太極拳の立禅、立って座禅をすると書きます。予備式とも言います。これは最も大切な基本姿勢で、この状態で20分〜1時間ほど制止出来るようになると、站椿(たんとう)という気功法になります。また、座っていたら必要のない体のバランスを取るための雑念も克服できるので、座禅以上に瞑想訓練になります。~
**それでは、このままの状態ですこし目を閉じてリラックスしてみましょう。(★)~
**立禅の説明
この弛緩した感覚は、太極拳のすべての套路や武術の型などをやるときに必要な感覚です。太極拳は他の武術と違って副交感神経、つまりリラックス神経を利用する武術です。日本の剣術と同じです。だから平常心で無心になれるのです。この弛緩法をしっかり意識して全ての練習を行ってください。大きなリラックス効果を生み出します。止まってリラックスすることは簡単ですが、太極拳は動きながらリラックスできるので、武術になるのです。
人間はリラックスしているとき、脳内から心身に有益なホルモンを多く放出します。ベストセラーになった「脳内革命」という本で中心的に紹介されていますが、幸福・若返りホルモンともいわれるベータ・エンドルフィンがアルファ波と共にとても多く出ます。脳内モルヒネとも言われています。もちろん体には無害です。~
激しいスポーツやエアロビクスなどで苦しい状態になると、ノルアドレナリンという毒性の強いホルモンが出ます。それが極限になるとベータ・エンドルフィンが分泌されて体を補う働きをし、気持ちよい状態(ランナーズ・ハイ)が生まれますが、体に良いとはいえません。太極拳の場合はリラックスして動くので、毒性の高いホルモンは出さずに、有益なホルモンを多く出すところがとても優れています。~
それでは目を開けましょう。いかがですか、少し眠くなるような感覚になったと思いますが、この姿勢と感覚を覚えておいてください。

恍惚感

朝の太極拳は動き始めて5〜6分すると身体に恍惚感が芽生えはじめ、終わる頃にはこの世のものとは思えないような、至福の恍惚感に包まれます。
マラソンでもランナーズハイとか、登山ではクライマーズハイというように、苦しさがピークを迎えると生理的な防衛作用としてホルモンの作用によって恍惚感が表れますが、恍惚感が表れるまでは結構長い時間がかかります。
太極拳は套路において逆腹式呼吸が自然に行われ、無意識に呼吸が深くなったとき、そしてゆっくりと動く太極拳の動作により、特に吐く息が長くなったときにに副交感神経が大いに刺激されます。

副交感神経が刺激されると、脳波にアルファ波が活発になることはわかっています。その活性化により、脳幹から前頭前野に伸びている別名恍惚神経といわれているA10(エーテン)神経が刺激され、快感ホルモンが分泌されて、脳は安定の極致に達し、恍惚感をあじわうことができるのです。

毎日朝の套路が楽しみなのも、この恍惚感のおかげもあるかもしれません。

又、太極拳の恍惚感は、套路をやっているときよりはややかげりますが丸一日持続します。

太極拳では膝を壊す人が多いですが、膝を壊さず瞑想太極拳まで至るにはどうすればいいですか。

メールでご質問いただきました。ありがとうございました。

もともと太極拳の動きは、基本をしっかりしていないと膝を壊すのは当然の動きなんです。その他の武道も同じだと思います。

日本で普及している太極拳は、お年寄りでもすぐに始めることが出来る運動として普及しています。

しかし、基礎的な武道としての動きの基本を修練していないと、太極拳の高度な動きは当然、膝だけでなく、腰や首などの関節部分を痛めるのです。

そこで、制定太極拳は、その痛めることのない安全な範囲で動けるように制定されたものです。けが人が続出したりすると、もちろん普及もままなりません。

又、年配の方がすぐに行えないのであれば、手軽な健康運動という目的も達成できません。

しかし、その安全な範囲を維持するのは、太極拳の本来の自然でおおらかな自由な動きと相反するのです。

従って、太極拳の動きはいくら安全範囲で動く姿勢や型を習っても、ついその範囲を超えてしまうものです。

その時に、太極拳の動きはその範囲を超えた部分にダメージを及ぼします。

近年太極拳をしている人の多くの方が、膝や腰を壊している方が多く見受けられます。同時に首や背骨の異変から、肩こりや内臓疾患に問題を持っている方も増えてきています。

私たちからすると当たり前のことで、私の先生は以前から指摘していました。

もちろん武道家にも多いですね。その人達は主に交感神経を多用している武道に多く見られます。太極拳は副交感神経を主にして発勁しますので、全く心配はありません。

そこで、ご質問へのお答えですが、太極拳の套路を行う前に必ず基本を身につけると言うことが最も重要です。

一般に普及している太極拳の基本は、安全域を維持するための、膝を足先より前に出さないや、足のグリップの方法や姿勢の維持などが基本ですが、本来の武道としての太極拳の基本は逆です。

どのような体勢にになっても、例えば膝が足先よりも前に出ても、膝に何の負荷もかからないし、又その体勢が自然に復帰するような動きを身につけることが基本です。

従って、健康太極拳として安全に日常のささやかなリラックス運動として行うなら、私たちは太極拳よりラジオ体操をおすすめします。ラジオ体操をゆっくりとリラックスして気を巡らせて行うのが一番いいと思っています。

太極拳は武道ですので、基本を行っていないと必ずといっていいほど身体をこわします。

しかし、太極拳は、人間の潜在能力を極限まで引き出し、そのあらゆる動く範囲まで全てを太極拳として練るものです。まるで大河が悠々とおおらかに何の制限もなく流れているイメージです。

本当の太極拳を身につけると、人間としての最大限の可能性に及ぶまでの範囲を、自らの生命エネルギー(気)で満たすことが出来るようになります。

そこで、私たちは太極拳の練習の時に行っている基本練習を、誰でもが楽しく簡単に効率的にできるようにするため、エアロタイチという太極拳の基本単練とエアロビクス(吐納法=気功法)を組み合わせた基本修練を広めていくことで、せっかく広まった太極拳の本当のすばらしさを多くの方に知ってもらえるようにと活動しています。

エアロタイチでは、一つ又は組み合わせた太極拳の型を特別な歩法を使って、吐納法を使ってミドルテンポのリズムで動きます。

特別な歩法とは、人間の身体にある均衡反射という動物としての本来的な自然な動きを使います。この均衡反射は、階段で転びそうになったり色々なバランスが壊れたときに発揮されるものです。そこのところを普段から呼び水をするように呼び起こす訓練が特別な歩法練習です。

吐納法はとても重要です。呼吸と動きは一体であり、自然な呼吸と自然な動きの中で人間の本来の反射や動きが起こります。緊張しているときに一番けがが多いのはそのためです。その均衡反射などの動きは反射という人間の最も無為なところで起こります。ですから、エアロタイチを行うときなどは音楽を聴きながら、何も考えることないリラックスした状態で、その動きを呼び起こします。

その動きで発勁という動きの最大点を迎えるときに、通常の武道の呼吸は主に緊張状態の時にあります。太極拳ではその時に、逆腹式呼吸を使用してリラックスを維持します。

その時にちょうど、膝などが最大に進むところまで進んでいるので、ここで均衡反射が正常に行われ、その反射と合致した動きが自然と行われないと、もちろん膝を壊すのです。

リラックスをしていて、自然な均衡反射に沿って膝が回る。その訓練を最初は小さな動きからだんだんと早く大きな動きに替えていきます。

これが歩法の部分だけの基本練習です。これを続けている内に、型を使って歩法や呼吸法など、又上半身や手先、首や背中腰の動きまで細かく、基本の動きを身につけていくと、いつの間にか套路の型は覚えてしまうのです。

後は順番とその過渡式を覚えると套路は完成です。

自然な型を覚えてしまうと、過渡式は次の自然な型へつながる自然な動きですから、いとも簡単につなげることが出来ます。

全ては基本です。站椿や推手も大事ですが、套路をやるなら武道としての太極拳の基本を身につけることが大切です。

最大の可能性の範囲まで本来の動きを取り戻した人間の身体は、外で誰かにぶつかられたときなども同じようにその能力を自然に発揮してくれます。

安全範囲で太極拳を行っている限りは、私は套路をすることをお進めしません。

なぜなら、人間の身体は何もしなければどんどん衰えます。安全範囲はどんどん縮小すると考えてください。

安全とは、その限界から遠ざかることです。安全な範囲で行っていると、その限界はより安全に行っている範囲まで近づいてきます。又そこから遠ざかることが安全範囲になります。

従って、今、膝を足先より出さない範囲が安全だと思っていても、膝は安全範囲をどんどん狭めてきます。そこで言われたとおりやっていても膝を壊すのです。

しかし、その限界を超えるのは、その限界を無理なく超えた人から教わるしか有りません。たぶん昔も多くの人が膝を壊し、本来の自然な動きが出来た人だけが、太極拳の本当の使い手となったのでしょう。使い手だと言われている人で膝を壊したり身体をこわした人は論外で、本来の使い手は、仙人のように若々しく、元気で、健康でバイタリティあふれるようになるのが当たり前です。

太極拳は武当派と言われる中国の武当山の仙人修行の人たちが源流のものがあります。

今は、世界中に分散していますが、健康太極拳とは全く別のものと考えた方がいいと思います。

メールをいただいた方は、私の24式の動画を自分の身体が求めている動きであると感じたと言っていただきました。

そうなんです。本来の自分の身体が求めている動きをすることが太極拳なんです。安全のための細かい姿勢や型を気にせずおおらかに動けてこそ太極拳です。

メールをいただいた方へのお返事ですが、私の教室は今は横浜でしか行っていません。どちらかというと、今までは時間的にもそれでいいと思っていましたが、最近急激に私の太極拳にご注目いただく方が増えてきました。

そこで、今どうにかして、遠方の方にも私が身につけた太極拳を経験してもらうことが出来ないかを考えています。もうしばらくお待ちください。

それではメールをいただいた方ありがとうございました。そのお返事は、他の方のメールでのお問い合わせにもある共通のテーマですので、ここでお返事させていただきました。

もともと太極拳の動きは、基本をしっかりしていないと膝を壊すのは当然の動きなんです。その他の武道も同じだと思います。

日本で普及している太極拳は、お年寄りでもすぐに始めることが出来る運動として普及しています。

しかし、基礎的な武道としての動きの基本を修練していないと、太極拳の高度な動きは当然、膝だけでなく、腰や首などの関節部分を痛めるのです。

そこで、制定太極拳は、その痛めることのない安全な範囲で動けるように制定されたものです。けが人が続出したりすると、もちろん普及もままなりません。

又、年配の方がすぐに行えないのであれば、手軽な健康運動という目的も達成できません。

しかし、その安全な範囲を維持するのは、太極拳の本来の自然でおおらかな自由な動きと相反するのです。

従って、太極拳の動きはいくら安全範囲で動く姿勢や型を習っても、ついその範囲を超えてしまうものです。

その時に、太極拳の動きはその範囲を超えた部分にダメージを及ぼします。

近年太極拳をしている人の多くの方が、膝や腰を壊している方が多く見受けられます。同時に首や背骨の異変から、肩こりや内臓疾患に問題を持っている方も増えてきています。

私たちからすると当たり前のことで、私の先生は以前から指摘していました。

もちろん武道家にも多いですね。その人達は主に交感神経を多用している武道に多く見られます。太極拳は副交感神経を主にして発勁しますので、全く心配はありません。

そこで、ご質問へのお答えですが、太極拳の套路を行う前に必ず基本を身につけると言うことが最も重要です。

一般に普及している太極拳の基本は、安全域を維持するための、膝を足先より前に出さないや、足のグリップの方法や姿勢の維持などが基本ですが、本来の武道としての太極拳の基本は逆です。

どのような体制にになっても、例えば膝が足先よりも前に出ても、膝に何の負荷もかからないし、又その体勢が自然に復帰するような動きを身につけることが基本です。

従って、健康太極拳として安全に日常のささやかなリラックス運動として行うなら、私たちは太極拳よりラジオ体操をおすすめします。ラジオ体操をゆっくりとリラックスして気を巡らせて行うのが一番いいと思っています。

太極拳は武道ですので、基本を行っていないと必ずといっていいほど身体をこわします。

しかし、太極拳は、人間の潜在能力を極限まで引き出し、そのあらゆる動く範囲まで全てを太極拳として練るものです。まるで大河が悠々とおおらかに何の制限もなく流れているイメージです。

本当の太極拳を身につけると、人間としての最大限の可能性に及ぶまでの範囲を、自らの生命エネルギー(気)で満たすことが出来るようになります。

そこで、私たちは太極拳の練習の時に行っている基本練習を、誰でもが楽しく簡単に効率的にできるようにするため、エアロタイチという太極拳の基本単練とエアロビクス(吐納法=気功法)を組み合わせた基本修練を広めていくことで、せっかく広まった太極拳の本当のすばらしさを多くの方に知ってもらえるようにと活動しています。

エアロタイチでは、一つ又は組み合わせた太極拳の型を特別な歩法を使って、吐納法を使ってミドルテンポのリズムで動きます。

特別な歩法とは、人間の身体にある均衡反射という動物としての本来的な自然な動きを使います。この均衡反射は、階段で転びそうになったり色々なバランスが壊れたときに発揮されるものです。そこのところを普段から呼び水をするように呼び起こす訓練が特別な歩法練習です。

吐納法はとても重要です。呼吸と動きは一体であり、自然な呼吸と自然な動きの中で人間の本来の反射や動きが起こります。緊張しているときに一番けがが多いのはそのためです。その均衡反射などの動きは反射という人間の最も無為なところで起こります。ですから、エアロタイチを行うときなどは音楽を聴きながら、何も考えることないリラックスした状態で、その動きを呼び起こします。

その動きで発勁という動きの最大点を迎えるときに、通常の武道の呼吸は主に緊張状態の時にあります。太極拳ではその時に、逆腹式呼吸を使用してリラックスを維持します。

その時にちょうど、膝などが最大に進むところまで進んでいるので、ここで均衡反射が正常に行われ、その反射と合致した動きが自然と行われないと、もちろん膝を壊すのです。

リラックスをしていて、自然な均衡反射に沿って膝が回る。その訓練を最初は小さな動きからだんだんと早く大きな動きに替えていきます。

これが歩法の部分だけの基本練習です。これを続けている内に、型を使って歩法や呼吸法など、又上半身や手先、首や背中腰の動きまで細かく、基本の動きを身につけていくと、いつの間にか套路の型は覚えてしまうのです。

後は順番とその過渡式を覚えると套路は完成です。

自然な型を覚えてしまうと、過渡式は次の自然な型へつながる自然な動きですから、いとも簡単につなげることが出来ます。

全ては基本です。站椿や推手も大事ですが、套路をやるなら武道としての太極拳の基本を身につけることが大切です。

最大の可能性の範囲まで本来の動きを取り戻した人間の身体は、外で誰かにぶつかられたときなども同じようにその能力を自然に発揮してくれます。

安全範囲で太極拳を行っている限りは、私は套路をすることをお進めしません。

なぜなら、人間の身体は何もしなければどんどん衰えます。安全範囲はどんどん縮小すると考えてください。

安全とは、その限界から遠ざかることです。安全な範囲で行っていると、その限界はより安全に行っている範囲まで近づいてきます。又そこから遠ざかることが安全範囲になります。

従って、今、膝を足先より出さない範囲が安全だと思っていても、膝は安全範囲をどんどん狭めてきます。そこで言われたとおりやっていても膝を壊すのです。

しかし、その限界を超えるのは、その限界を無理なく超えた人から教わるしか有りません。たぶん昔も多くの人が膝を壊し、本来の自然な動きが出来た人だけが、太極拳の本当の使い手となったのでしょう。使い手だと言われている人で膝を壊したり身体をこわした人は論外で、本来の使い手は、仙人のように若々しく、元気で、健康でバイタリティあふれるようになるのが当たり前です。

太極拳は武当派と言われる中国の武当山の仙人修行の人たちが源流のものがあります。

今は、世界中に分散していますが、健康太極拳とは全く別のものと考えた方がいいと思います。

メールをいただいた方は、私の24式の動画を自分の身体が求めている動きであると感じたと言っていただきました。

そうなんです。本来の自分の身体が求めている動きをすることが太極拳なんです。安全のための細かい姿勢や型を気にせずおおらかに動けてこそ太極拳です。

メールをいただいた方へのお返事ですが、私の教室は今は横浜でしか行っていません。どちらかというと、今までは時間的にもそれでいいと思っていましたが、最近急激に私の太極拳にご注目いただく方が増えてきました。

そこで、今どうにかして、遠方の方にも私が身につけた太極拳を経験してもらうことが出来ないかを考えています。もうしばらくお待ちください。

それではメールをいただいた方ありがとうございました。そのお返事は、他の方のメールでのお問い合わせにもある共通のテーマですので、ここでお返事させていただきました。

胃腸がすぐれない。

胃腸が優れないのは、主に自律神経のバランスが崩れている場合が多いようです。

太極拳は陰陽のバランスを保つ武道です。

すなわち、身体に巡る交感神経と副交感神経の二つのもののバランスを整えていきます。

自律神経のバランスが整うと、基本的な胃腸の状態が戻ります。

自己修復機能や免疫力なども回復し、底から押し上げるような胃腸の調子の回復が望めます。

よく眠れない・寝付き・寝起きが悪い

太極拳は副交感神経を多用します。

本来人間のリズムは、就寝前に副交感神経が優位になり、深い眠りにはいります。

風呂上がりにエアロタイチの呼吸法で好きな型を5分ほどいつもよりゆっくりのペースでやってみます。

後は寝るだけです。

出来ればベッドに入れば、その型をゆっくりと思い浮かべていると、知らず内に朝になるはずです。

朝起きてその型を少し速いテンポでやってみます。

その繰り返しで、驚くほどの効果が出るはずです。

体をきれいにする

気功法、吸・排・無気で活性酸素除去

吸=生理調整・排=毒素排出・無=筋力調整

気功法(吸気)免疫などの生理的総合力強化(排気)体内毒素の排出

(無気)余分な筋肉を縮小させ、インナーマッスルを育て、引き締めます。

又、脂肪燃焼と、心肺機能を最大限に緩やかに無理なく強化します。

サッカーや野球・バレーボールなどが有酸素運動と無酸素運動を組み合わせた代表的な運動です。

無酸素は重量挙げ、短距離走などで筋肉を育て、肉体の能力を維持します。有酸素運動はジョギングやエアロビクス体操などで、持久力や脂肪の燃焼などに優れています。

しかし、どれも激しい運動の危険性をはらんでいます。それは、どの運動も活性酸素が発生し、疲労物質の蓄積を免れることができないからです。

エアロタイチは、 サッカーや野球・バレーボールなどと同じ、有酸素運動と無酸素運動を組み合わせた武術運動ですが、副交感神経と導引法という呼吸法を使用し、ミドルテンポでゆっくり力強く行うことで、激しい運動が起こす危険性を排除しています。

特にエアロタイチでは、ギャップという無極運動が起こす、均衡反射は意識的に無呼吸で行うため、効果的な無酸素運動となります。それもバランスをとるときの均衡反射は、バランス筋肉の一生涯使えるインナーマッスルを育てます。

太極拳は、副交感神経を多用して動きます。その理由は深く長い呼吸で套路や、又武術においても発勁を行うからです。深く長い呼吸を行うと、副交感神経が活発になり、脳からはアルファ波が出ることはわかっています。アルファ波が出ると快楽神経と言われているA10神経が刺激され、脳幹周辺に快感ホルモンが分泌されるのです。

現在人の身体の不調は、毎日のストレスなどから交感神経が高まり、自律神経のバランスが崩れることが原因です。

朝の太極拳でそのバランスを調整して一日を過ごし、睡眠の前にも軽い套路をしてそのバランスを調整して深い眠りにつくことで、健康な身体を取り戻すことが出来ます。

血管の状態や、血圧、腸の運動、免疫、ホルモン、その他のあらゆる身体の調整は自律神経によって行われています。

交感神経が優位になる現在人には、交感神経と副交感神経のバランスを維持するエアロタイチ運動がお勧めです。

気をきれいにする

太極拳は無為自然の心から発せられる、滞りやこだわりのない、思慮のない気を使用します。邪気を払い、気の滞りを正し、気をさわやかに浄化します。

太極拳は、副交感神経を多用して動きます。その理由は深く長い呼吸で套路や、又武術においても発勁を行うからです。深く長い呼吸を行うと、副交感神経が活発になり、脳からはアルファ波が出ることはわかっています。アルファ波が出ると快楽神経と言われているA10神経が刺激され、脳幹周辺に快感ホルモンが分泌されるのです。

現在人は、毎日のストレスなどから交感神経が高まり、心身の緊張状態が続きます。その時は、生体エネルギーである気も各所で滞ります。

リラックスしていると、各経穴を押さえてみるとよくわかりますが、柔らかくて暖かいですが、緊張状態の時は冷たくて閉じています。

アルファ波が多く出る太極拳でリラックス状態となり、気の流れを調整して一日を過ごしことで、本来の気である元の気が効率的に心身に伝達する状態、すなわち元気な状態を保つことが出来ます。

心身に元気を呼び戻す運動としてエアロタイチがお勧めです。

心をきれいにする

太極拳は、無為自然に身体を動かします。その無為自然な心を思い出すことで、心を清浄化できるのです。

太極拳は、副交感神経を多用して動きます。その理由は深く長い呼吸で套路や、又武術においても発勁を行うからです。深く長い呼吸を行うと、副交感神経が活発になり、脳からはアルファ波が出ることはわかっています。アルファ波が出ると快楽神経と言われているA10神経が刺激され、脳幹周辺に快感ホルモンが分泌されるのです。

現在人は、毎日のストレスなどから交感神経が高まり、興奮状態が持続します。

朝の太極拳でそのリラックスした状態を安定させて、アルファ波が出やすいバランスの取れた状態で一日を過ごし、興奮しているなと思ったときには、一つの型を軽くエアロタイチを行って、理副交感神経を刺激することで、その興奮状態をリラックスした安定した状態にすることが出来ます。

心の営みは、主に脳の働きですが、心身の生理によっても影響されています。リラックスした状態を簡単に生み出すことが出来ることは、武道でも平常心や不動心などにもつながり、もちろん心の安定も図れます。心の安定は、心身の健康にも気の安定にも相互に関係して、そこから、良い相乗効果が生まれ、心が清浄化されます。

現在人には、忙しいという心を亡くすという時が多く、自らの心を感じることが出来なくなるときが多いようです。そんなときには、ほんの1分でも軽いエアロタイチ運動をして、リラックスを取り戻し、その心を安定させることが、社会生活においても大いに有益だと思います。